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6月24日一般質問「相模川の漁場環境の改善について」

6月24日令和6年第2回定例会での難波 達哉県議による一般質問を掲載させていただきます。

以下が内容です。

難波 達哉議員 質問:

今後もアユの豊かな相模川となるよう、相模川・中津川流域の9市町村と漁業者が課題を共有し、同じ目線に立って漁場環境の改善を目指すことは大変意義があり、その取組をより効果的にするためには、県における技術的な支援が必要である。

そこで、漁業者が実施する相模川の漁場環境改善の取組について、どのように支援していくのか、見解を伺う。

知事 答弁:

県は、これまで毎年、相模川であゆの産卵状況の調査・分析を行うとともに、漁業者に産卵場の造成方法を助言し、漁場環境の改善を支援してきました。

しかし、ダムの影響などにより、細かな土砂の堆積が進んだ上、産卵に適した大きさの石は少なくなり、従来の、河床を掘り起こして整えるという方法では、適切な産卵場の造成が難しくなっています。

そこで、今後、他県の先進事例を参考に、土砂を除去した上で、産卵に適した小石を新たに投入するといった、改善効果の高い産卵場の造成方法を早急に確立し、漁業者に提案していきます。

また、せっかく育ったあゆをブラックバスによる食害から守ることも大切です。

県では、釣り客などによる相模川への放流を規則等で禁止するとともに、捕獲方法を漁業者に示して駆除を促していますが、さらなる減少に向けて取組を強化していきます。

そのため、まずは、釣り客が集まる場所に新たに看板を設置するなど、放流禁止を周知徹底します。

さらに、魚の通り道に網を仕掛ける「刺し網」による効果的な捕獲方法を、漁業者に広めるほか、ブラックバスの稚魚の捕獲器の開発も進めていきます。

このような取組により漁業者を支援し、将来にわたって、多くのあゆが生まれ、育つ、豊かな相模川となるよう漁場環境の改善に取り組んでまいります。

要望:

相模川における今年のアユの遡上は900万尾を超えており、釣り人にとって素晴らしい釣果が期待できる状況だと聞いております。しかしながら相模川の三川合流点においては土丹が露出し、河川環境は良くない状況にあります。昨年アユの研究で有名な高橋勇夫先生が調査された際にも、河川の評価は30点との指摘があったそうであります。申し上げたように厚木市が事務局となり、近隣の9市町村の自治体をはじめ、各漁業組合が協力をして三田地区のアユ中間育成施設の整備を進めてきました。また「浜の活力再生プラン」も2期目を迎え、漁業従事者の更なる所得向上に向け、河川環境を良くしていくことが目標となっております。引き続き県としての支援を強く要望させていただきます。