6月24日令和6年第2回定例会での難波 達哉県議による一般質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
難波 達哉議員 質問:
厚木精華園の民間法人への移譲及び施設の小規模化という方向性については、一定の理解はするが、入所者の暮らしの確保など民間移譲に向けて超えなくてならない、いくつかのハードルがある。
そこで、厚木精華園の民間法人への移譲について、今後、どのように検討を進めていくのか、見解を伺う。
知事 答弁:
昨年12月に策定した「県立障害者支援施設の方向性ビジョン」において、民間法人への移譲に向けて調整することとした厚木精華園については、現在、いくつかの課題について検討を行っています。
まず、同園は、市街地から離れた立地であり、園外での日中活動の機会や地域との交流の場が少ない状況にあります。
また、高齢の知的障害者支援のモデル施設であったことから高齢者が多く、地域生活移行が進んでいないため、今後の望む暮らしを利用者一人ひとり丁寧に確認していく必要があります。
さらに、園の隣接地は、土砂災害特別警戒区域に指定されており、利用者の安全面の検討も必要です。
同園の指定管理の期間は令和7年度までであり、遅くとも、今年中には、こうした課題への対応を決定し、方向性を明らかにする必要があります。
そこで県は、利用者一人ひとりの希望に応じた暮らしのあり方や、安全性の観点から、厚木精華園の民間移譲に向けた課題への対応を検討していきます。
今後も、利用者や家族、関係者などから丁寧にご意見を伺いながら、当事者目線に立って検討を進めてまいります。
要望:
厚木精華園の民間移譲について質問させていただきましたが、移譲にあたっては様々な課題があることは認識しております。厚木精華園が位置する、この上荻野地区は山あいで、近隣に商店等もない自然豊かな地域であります。一方で生活する上では公共交通の問題をはじめ、同園の隣接地が土砂災害特別警戒区域にも指定されており、今後、この場所での施設運営が可能かどうかも議論していかなければなりません。これまでの施設運営の経験も活かしながら、方向性が決まっていくことと併せ、引き続き当事者目線の障がい福祉が推進されることを期待いたします。