2月27日令和6年第1回定例会での渡辺 紀之県議による一般質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
渡辺 紀之議員 質問:
新たな市街地の創出に向け、県内市町にとって将来の地域経済の活性化のため、可能な限り市町の意向に沿った形で線引き見直しを行ってほしいと考える。
また、仮に、今回の線引き見直しで、様々な事情で市街地を創出するエリアに盛り込まれなくても、その後、企業立地のニーズが生じるなど、社会状況が変化した場合には、次回、いわゆる第9回の線引き見直しを待たずに、新たなまちづくりに取り組める対応が必要であると考える。
そこで、県土整備局長に伺う。第8回線引き見直しの取組状況と、見直し後の社会状況の変化への対応について、どのように考えるか、見解を伺う。
県土整備局長 答弁:
まず、取組状況についてです。県は、令和4年に線引き見直しの基本的な考え方を取りまとめ、その後、この考え方に基づき、まちづくりの主体である市町と個別のヒアリングを重ねてきました。
具体には、それぞれの地域における将来の人口や産業等の見通しを踏まえ、どの場所にどのようなまちづくりを考えているのか、道路や下水道等の主要な都市施設の整備方針などと併せ、丁寧に伺ってきたところです。
現在、ヒアリング結果を基に、具体的な都市計画案の作成に取り組んでおり、今後、国などと調整を行い、令和7年の見直し完了を目指します。
次に、見直し後の社会状況の変化への対応についてです。市町からは、線引き見直しを行うサイクルが長過ぎるという御意見も伺っています。
人口減少が進む中で、地域の活性化に向けては、企業の立地や移転などの動きを敏感にとらえ、機会を逃すことなくまちづくりを行えるようにすることも大切です。
そこで、定期的な線引き見直しを待つことなく、情勢の変化に機動的に対応できる方法について、第8回線引き見直し作業の中で検討してまいります。
要望:
広域自治体である県は、県土を鳥の目で俯瞰する立場であることは承知していますが、地元の市町村は、地域に密着した虫の目で地元の発展に色々な努力をしています。神奈川県を全部見渡すと、まだまだ発展する場所があり、伸びしろがあると思っています。県土の均衡ある発展に向けて、この線引きが良い形で動いていただくことを要望します。