2月22日令和6年第1回定例会での新堀史明県議による一般質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
新堀 史明議員 質問:
県民ホールは、令和7年4月からの休館が発表されている。
再整備に当たって、一定程度の期間の休館が必要なことは理解するが、これまで長い間、ホールやギャラリー等を利用してきた県民や団体からは、休館に伴う代替の施設の確保、引いては今後の活動に対する不安の声が上がっている。
文化芸術活動を行う多くの県民にとって、県民ホールは活動拠点であるとともに、一人一人が愛着と誇りを持つ、言わば聖地である。
県はそれらの声をしっかり受け止め、休館へ向けての周知や休館中の関係者への対応等、それぞれの段階に応じて丁寧に取り組んでいく必要がある。
そこで、これまで県民ホールを利用してきた県民や団体に対して、その活動や気持ちに与える影響を踏まえ、休館に向けて、どのように対応していくのか、見解を伺う。
知事 答弁:
来年4月からの県民ホールの休館に当たっては、同規模の施設が県内に少ないことから、日ごろ、県民ホールを利用している皆様の文化芸術活動への影響をできるだけ抑えるための対応が必要です。
そこで、代わりの施設の御相談に対して、条件の近い施設の情報を提供したり、県民ホールの今後のあり方の検討状況をお知らせしたりするなど、県民や団体等の皆様に丁寧に対応していきます。
また、県民ホールは、県民の文化芸術の活動の場であるとともに、鑑賞の場としても、多くの皆様に親しまれ、思い出の地となってきました。
そこで、休館前には、そうした皆様への感謝の気持ちを込めて、様々なイベントや企画を開催したいと考えています。
例えば、これまで、県民ホールでは吹奏楽の大会が行われてきましたので、休館前にできるだけ大勢の方にその舞台で演奏してもらえる催しを検討しています。
そのほか、神奈川にゆかりのあるアーティストによる記念公演や、舞台裏なども含めて館内を自由にご覧いただく開放日など、開館から50年間親しまれた県民ホールがいつまでも県民の心に残る企画も検討します。
県としては、県民ホールの休館に際し、県民の皆様の気持ちに寄り添いながら、引き続き、鑑賞や発表の機会の確保に努めてまいります。
新堀 史明議員 再質問:
このまちづくりの方針は県民ホールの今後に少なからず影響を与えると考えるが、横浜市の動きを踏まえて、県としてどのような姿勢で取り組んでいくのか見解を伺う。
知事答弁:
県民ホールの今後のあり方に関し、横浜市の動きを踏まえた県の姿勢についてお尋ねがありました。
横浜市においては、本年度から、山下公園通り地区の将来のまちづくりの検討が始まっていることを県としても承知をしております。
県民ホールは、文化芸術活動の拠点であるとともに、地域の賑わいづくりも含めて周辺地域に与える影響が大変大きい施設でもあります。
今後のあり方の検討に当たっては、山下公園通りのまちづくりの動向を注視しながら、横浜市ともしっかりと連携した上で、できるだけ速やかに方向性を決めたいと考えております。
要望:
県民ホールの休館は、これまで利用してきた方々に大きく影響を与えるということから、できるだけ休館期間が短くなるよう速やかな今後の方針を示していただくとともに、県民や団体の不安を軽減する取組をぜひ行ってもらいたいと思っている。
そういう意味でも、先ほど知事から答弁のあった、最後に吹奏楽をいっぱい集めてコンサートするとか、神奈川になじみのミュージシャンを呼んでコンサートするとか、非常にいい取組だと思っている。県民の方に周知にもつながる大変有効な施策だと思うので、しっかりと進めていただければと思う。
また、再答弁いただいた山下公園通り地区は、ここはまさに横浜を象徴する風景のある場所、立地である。観光や賑わいづくりの視点からも本当に注目されるエリアであるので、その中において、県民ホールは間違いなく、その核を成す1つの施設になるのではないかと思っているので、県として今後、横浜市の街づくりと連携あるいは調整を密にしていただいて、将来のあり方の検討を進めていただくことを要望させていただく。