9月22日令和5年第3回定例会において一般質問を行いました。
以下が内容です。
細谷政幸議員 質問:
食品添加物には、食の安全を守るために欠かせないものもあり、豊かな食生活を送るためにも必要なものであるが、危険だ、体に悪いなど、ネガティブなイメージをもつ人もいる。
日本は食料自給率が低く、多くの食品を輸入に頼っているが、日本とルールが異なる輸入食品の添加物の安全性など、不安に感じている県民もいると思われる。
県民が、食品添加物を使用している食品に不安を感じる理由には、食品添加物の使われ方や表示ルールなどを知る機会が少ないことも大きな要因であると考える。
そこで、県内の食の安全・安心を進めるため、食品添加物について、県民が正しい知識を得ることができるよう、さらなる情報発信に取り組むべきと考えるが、見解を伺う。
黒岩知事 答弁:
食の安全・安心に向けた食品添加物に関する情報発信についてです。
食品に幅広く使われている添加物について、県民の皆様に正しく理解いただくことは、大変重要です。
食品添加物の使用基準や表示のルールは、国が統一的に定めていますが、県ではこれまで、ホームページのほか、県民向けの講座やセミナーにより、その安全性などについてご案内してきました。
また、製造段階での安全確認が難しい輸入食品については、年間300件を超える「抜き取り検査」を行っています。
この中で、日本で認められていない添加物を発見した場合は、販売禁止とするとともに、商品名を公表しています。
一方で、県民アンケートにおける「食の安全・安心で興味のある項目」では、食品添加物は毎年上位となっており、「添加物を食べ続けて大丈夫か。」「体内に蓄積しないか不安。」といった声も多く伺っています。
このため、県民の皆様により安心いただけるよう、さらなる情報提供が必要と考えています。
そこで県では、食品添加物について一層ご理解いただけるよう、県のホームページに特設ページを設けていきます。
このページでは、添加物の情報を一元的にまとめ、例えば主な保存料の種類や、表示ラベルの見方のほか、食品の抜き取り検査の結果などについても、分かりやすく掲載していきます。
こうしたことにより、食品添加物の情報発信にしっかりと取り組んでまいります。
細谷議員 再質問:
食品添加物の情報発信について、例えば、LINEなどのソーシャルメディアや動画配信など、新たな手法も検討していくべきと考えますが、知事、どのようにお考えか見解を伺います。
黒岩知事 再質問答弁:
食品添加物について、県民の皆様に一層ご理解いただくため、LINEなどのSNSや動画といった、新たな手法を活用した情報発信についても、今後検討してまいります。
また、昨年度から、食品表示セミナーなどをオンラインでも開催し、「参加しやすい」と好評でありましたので、こうしたセミナーなどのオンライン開催についても、一層進めてまいります。
(要望)
食品添加物に関する情報発信については、ぜひ、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。
一方で、食品添加物以外にも、例えば食中毒や食品中の残留農薬といったことについても、もっと詳しく知りたいと思っている県民はいるのかなというふうに考えております。
そこで、県民の皆さんが知りたい情報が得やすくなるよう、今後も様々な工夫をして、幅広く食の安全・安心に関する情報発信に取り組んでいただくよう要望をいたします。