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9月22日一般質問「JR相模線の輸送力改善に向けた取組について」

9月22日令和5年第3回定例会において一般質問を行いました。

以下が内容です。

 

細谷政幸議員 質問:

相模線は単線であり、列車の待ち合わせが多いことから、所要時間がかかるとともに、混雑しており、その解消が求められているほか、さがみロボット産業特区の指定を受けたこの地域に新たな産業集積を図るためにも、輸送力の改善が強く望まれている。

これまで、相模線について、「相模線複線化等促進期成同盟会」などを通じて、鉄道事業者であるJR東日本に対し、複線化の早期実現について要望するなど、様々な取組を進めてきていることは承知しているが、なかなか事業化には至らない。

複線化に係る事業費は莫大であり、今すぐ実現することは難しいが、県央・湘南地域の発展を考えると、少しでも輸送力を改善していく取組を進めていく必要があると考える。

そこで、JR相模線の輸送力改善に向けて、県としてどのように取り組んでいくのか、見解を伺う。

 

県土整備局長 答弁:

県土整備局関係の御質問にお答えします。

JR相模線の輸送力改善に向けた取組について、お尋ねがありました。

相模線は、リニア中央新幹線の県内駅が設置される「北のゲート」と、東海道新幹線新駅を誘致している「南のゲート」を結ぶ、県央・湘南都市圏の南北方向の交通軸となる、重要な鉄道路線です。

県と沿線市町、経済団体からなる「相模線複線化等促進期成同盟会」は、これまで相模線の複線化に向け、JR東日本や国に対し、要望活動を行ってきました。

しかし、昨今の人口減少やコロナ禍の影響による利用者の減少などから、鉄道事業者の投資環境は大変厳しく、JR東日本からは、直ちに複線化を行うことは難しいとの認識が示されています。

そこで、まずは相模線の需要喚起が重要であるため、県や沿線市町等とともに、JR東日本もメンバーに加わる「相模線沿線活性化協議会」において、相模線の利用促進につながる取組を進めています。

具体には、沿線の観光資源と連携したイベント列車を運行したり、沿線の小学生が相模線をテーマに作成したポスターを、駅構内に掲示するなどの取組を行っており、今後も相模線や沿線地域の魅力を発信することで、新たな需要の掘り起こしを図ります。

また、JR東日本では、令和3年度に30年ぶりに新型車両を導入したほか、令和4年度には県市の補助金を活用し、社家駅にエレベーターを設置するなど、鉄道施設のバリアフリー化を進めており、利用者の利便性や快適性の向上を図っています。

このように、県や沿線市町とJR東日本が連携して、沿線の活性化と利用者の拡大に向けた取組を継続的に進めることで、相模線の輸送力の改善につなげてまいります。

答弁は以上です。

 

(要望)

次に、JR相模線の輸送力改善に向けた取組についてです。

リニア中央新幹線開業に向けて工事が進む中、県内駅ができる橋本駅に接続するJR相模線の役割は、益々重要になると考えています。

相模線については、直ちに複線化を行うことは困難ですが、輸送力の改善につなげていくためには、相模線の需要を喚起する必要があります。このため、沿線自治体や鉄道事業者と連携し、駅施設のバリアフリー化などの利用促進策にも引き続きしっかりと取り組んでほしいと思います。

また、リニアが開業すれば、橋本駅に接続するJR横浜線も、更に利用者が増えると思います。現状でも朝夕のラッシュ時を中心に大変混雑しており、この路線についても車両数を増やすなど、輸送力の改善に向けた働きかけを進めていただくよう、要望いたします。