9月22日令和5年第3回定例会での高橋延幸県議による一般質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
高橋延幸議員 質問:
人口減少が進む県西地域や三浦半島地域について、地域プロジェクトを策定し、活性化の取組を継続しているが、人口減少に歯止めはかからず、今後もさらなる取組が求められる。
移住促進には、トライアルステイで実際に地域の生活を体験し、その豊かさを実感してもらうことが有効な手段であり、増加している空き家をトライアルステイ施設として活用することで空き家対策の効果もある。
そこで、人口減少が進む市町村に対して、トライアルステイの取組をどのように後押しし、移住の促進を図っていくのか、見解を伺う。
黒岩知事 答弁:
次に、空き家を活用した人口減少地域へのトライアルステイについてです。
移住を促進するために、実際に移住する前に現地での生活をお試しで体験し、その魅力を肌で感じてもらうトライアルステイは、大変有効な手段です。
現在、トライアルステイは、県内では三浦市や箱根町などで先行して行われていますが、これらの市町村からは、実際の移住につながる割合も、その他の移住関連施策と比べて高いという声を聞いています。
また、トライアルステイを行う施設として、空き家を活用する市町村も出てきており、新築に比べてコストが抑えられることなどから、現在も増え続ける空き家対策としても効果が期待できます。
しかし、トライアルステイの実施を検討しても、特に人口減少の進んでいる市町村では、実施するための物件が見つからない、仮に空き家を見つけても移住希望者に合わせたリノベーションが難しいなど、課題を抱えてしまう状況があるようです。
また、先行して実施している市町村は、例えば不動産巡りツアーといった企画も併せて実施し、成果をあげていますが、未実施の市町村では、そのような魅力的な移住プログラムを作るノウハウがないことなどから、実施を見送ることもあると聞いています。
そこで、県では移住に関して、市町村それぞれの課題に対し、専門的な見地から適切なアドバイスが行えるよう、昨年度から民間の専門人材を市町村に派遣する事業を始めています。
今後は、空き家の利活用を専門とする民間の専門人材も新たに加え、具体的なリノベーションの方法など、それぞれの市町村の悩みにもきめ細かく応えられるよう事業の充実強化を図っていきます。
そして、専門家のアドバイスにより得られたノウハウや成果等について、好事例を紹介することにより、他の市町村への横展開も促します。
さらに、市町村が実施予定のトライアルステイについて、県のウェブサイトや県主催の移住セミナー等で発信することで、一層の周知を図り、トライアルステイ申込者の増にもつなげてまいります。
こうした取組により、県として、トライアルステイの実施を支援しながら、人口減少の進む市町村の移住促進を図ってまいります。
要望はありません。