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9月20日一般質問「視覚障がい者の安全確保に向けた安全施設の整備について」

9月20日令和5年第3回定例会でのあらい絹世県議による一般質問を掲載させていただきます。

以下が内容です。

 

あらい絹世議員 質問:

県警察では、視覚障害者用付加装置の整備、高度化PICSの整備、エスコートゾーンの整備が行われ、交差点における視覚障がい者の安全を確保するための環境作りに取り組んでいる。

しかし、視覚障害者用付加装置の整備に当たっては、音を発する装置であるため、周辺住民の理解を得られず、設置を見送ったり、夜間を除いて運用されたり、また、高度化PICSでは、整備を歓迎する声がある一方、アプリが分かりづらいなどの声もあがっている。

そのため、県警察においては、視覚障がい者の要望を踏まえ、視覚障害者用付加装置や高度化PICSの効果的な活用を真摯に検討し、視覚障がい者が安全・安心を実感できるような歩行空間の整備に取り組んでいただきたいと考える。

そこで、県警察における、視覚障がい者の安全確保に向けた交通安全施設の整備状況と今後の取組方針について、見解を伺う。

 

警察本部長 答弁:

視覚障がい者の安全確保に向けた交通安全施設の整備についてお答えいたします。

道路を横断する視覚障がい者の安全性、利便性等を向上させるために、県警察が整備している主な交通安全施設は、

・ 視覚障害者用付加装置

・ 高度化PICS

・ エスコートゾーン

があります。

視覚障害者用付加装置は、歩行者用信号機が青色になってから赤色に変わるまでの間、鳥の鳴き声の電子音を横断歩道の両端に設置したスピーカーから交互に鳴らし、誘導するものです。

高度化PICSは、スマートフォン用アプリケーションを利用し、歩行者用信号機の状態を音声等で知らせ、道路横断を支援するシステムです。

視覚障害者用付加装置と比較すると、このシステムは信号機から直接「音」を発しないため、夜間の運用を行いやすいなどの利点もあります。

さらに、音による誘導以外の交通安全施設として、点字ブロックのような突起物を横断歩道に設置するエスコートゾーンを整備しております。

これらの交通安全施設の整備箇所につきましては、御要望も踏まえつつ、盲学校の周辺など、需要が見込まれる場所を対象に整備してまいりました。

令和5年8月末現在、視覚障害者用付加装置は797か所、高度化PICSは48か所、エスコートゾーンは30か所に整備しており、さらに今年度中に視覚障害者用付加装置は7か所、高度化PICSは24か所、エスコートゾーンは17か所に新たに整備する予定です。

県警察では、引き続き、視覚障害者用付加装置等の交通安全施設の更なる整備を推進してまいります。

また、その整備にあたっては、視覚障害者用付加装置や高度化PICS等の特徴を踏まえ、利用者が安心して利用できるよう、関係機関・団体、周辺住民等の御意見も伺いつつ、道路を横断する視覚障がい者の交通の安全の確保に努めてまいります。

以上でございます。