神奈川県議会議員  ます晴太郎オフィシャルサイト

9月20日一般質問「キャリア教育(県立高校生学習活動コンソーシアム)について」

9月20日令和5年第3回定例会での大村悠県議による一般質問を掲載させていただきます。

以下が内容です。

 

大村悠議員 質問:

県教育委員会では、県立高校生学習活動コンソーシアムを組織し、学校外の教育資源等の活用にむけた取り組みを行っていることは承知しているが、全ての県立高校において、十分に認知されているとは言えないのではないかと感じている。

社会と連携し、生徒の学びを充実させていくことは、キャリア教育の観点からも重要であり、学校と企業に対する働きかけを充実させていくための具体的な方策を講じることが必要と考える。

そこで、県立高校生学習活動コンソーシアムのより一層の活用の促進に向けて、どのように取り組んでいくのか見解を伺う。

 

教育長 答弁:

教育関係のご質問にお答えします。

キャリア教育、県立高校生学習活動コンソーシアムについてお尋ねがありました。高校生が教員だけでなく、社会の様々な分野で活躍している人材から学ぶことは、キャリア教育を推進する上で、大変有効です。

そこで、県教育委員会では、現在107の大学や企業等が参加する、県立高校生学習活動コンソーシアムを組織し、出前講座や体験授業等を実施して、生徒の学びを支援しています。

参加機関が提供するプログラムについては、県のホームページに掲載するほか、学校に定期的に情報提供して、活用を促しています。

こうした中、プログラムの内容や実施時期が学校のニーズと合わないなどの理由から、十分に活用できていない学校もあります。

そこで、去る7月に、コンソーシアム協議会で、こうした課題について、率直に議論しました。

その中では、ICTやグローバル、金融など、それぞれの学校の教育目標に関わるキーワードを見える化し、参加機関はどのキーワードにどういう貢献ができるのかなど、具体的な意見交換を行いました。

参加者からは、学校のニーズがよく分かり、プログラムの見直しに向けて大変参考になった、との感想をいただいています。

県教育委員会では、今後も意見交換を定期的に実施し、学校のニーズと参加機関のプログラムのマッチングを図っていきます。

こうした取組により、県立高校生学習活動コンソーシアムの、より一層の活用を促進してまいります。

答弁は以上です。

 

大村議員 再質問:

コンソーシアムの促進に向けて、様々な取組を行っていることは理解しましたが、活用を促すために、具体的にどのように学校に働きかけているのか、伺います。

 

教育長 再質問答弁:

教育関係の再質問にお答えします。

コンソーシアムの活用に向けては、教育課程説明会などの場で、管理職や総括教諭に直接働きかけています。

また、個々の学校のニーズを聞き取り、その希望にかなう参加機関のプログラムを紹介するなど、個別の対応も図っています。

 

 

(要望)

これまでも本会議の一般質問で、キャリアパスポートの活用促進、地域に根差したキャリア教育の推進など質問をさせていただいた。教員に求められている業務が積み重なっていることは理解するが、子どもたちが将来、社会に出て活躍していくためには、教育も社会に順応し、これからの社会を見据えた教育体制を作っていくことが重要だと考えているので、しっかりと取組むことを要望する。

今後の取組として、コンソーシアムを活用して、学校と企業のニーズのマッチングを進めていくということでご答弁いただいたが、ぜひこのニーズについては、しっかりとマッチングするように取組んでほしい。

併せて、現在107の企業・団体がコンソーシアムに参加しているということだが、そういったコンソーシアムへの参加企業・団体の拡大についても要望する。

社会は目まぐるしく変化し、そして強い産業も、社会で求められる人材やスキルも変化している。そうした中で、これまで参加していなかった業種や企業なども社会の流れに敏感になり、コンソーシアムの活用促進、そして、学校や教員への浸透に向けた取組みを要望する。