9月20日令和5年第3回定例会での難波達哉県議による一般質問を掲載させていただきます。
9月20日令和5年第3回定例会での難波達哉県議による一般質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
難波達哉議員 質問:
現在、厚木秦野道路の(仮称)森の里インターチェンジ周辺では、土地区画整理事業が進められ、すでに企業も進出してきているが、一層の企業立地の促進や新たな雇用の創出など、企業活動の活性化を図るため、また、この地域の魅力ある観光資源を活かした観光振興を図っていくためには、厚木秦野道路の早期整備が必要であり、地域から寄せられる期待も大変大きいと感じている。
沿線市町で構成する国道246号バイパス建設促進協議会では、これまで、事業者である国等に対して、厚木秦野道路の早期完成を働きかけており、県においても、早期整備が図られるようにしっかりと取り組んでいく必要がある。
そこで、厚木秦野道路について、厚木市域を中心に現在の整備状況と、今後どのように取り組んでいくのか、見解を伺う。
県土整備局長 答弁:
県土整備局関係の御質問にお答えします。
厚木秦野道路の整備について、お尋ねがありました。
厚木秦野道路は、厚木市から伊勢原市を経由して秦野市に至る全体延長約29キロメートルの自動車専用道路で、国道246号のバイパスとして国により事業が進められています。
この道路は、国道246号や周辺道路の慢性的な交通混雑の緩和に寄与し、地域経済の発展に貢献するとともに、災害時には代替ルートとしての機能も期待されます。
現在の整備状況ですが、新東名高速道路などの自動車専用道路と国道を結ぶ区間から事業化されており、全体延長の概ね半分となる約14キロメートルが事業中です。
このうち、厚木市内の事業箇所は、圏央道と国道412号を結ぶ約3.6キロメートルの区間で、これまでに約7割の用地取得が完了し、順次、埋蔵文化財の調査を行っています。
また、中津川を渡る橋の工事などが進められており、今年度からは厚木バイパス線を跨ぐ橋の工事に着手する予定となっています。
こうした中、本路線の整備を促進するためには、県としての事業協力を行うことに加え、この路線の必要性や効果を事業主体の国に訴えかけていく必要があります。
そこで県は、地域の事情をよく知る沿線自治体と連携して、引き続き、埋蔵文化財調査における関係者調整や用地取得にかかる地元調整など事業促進につながる協力を積極的に行っていきます。
また、県が今年度に実施した沿線企業へのヒアリングでは、本路線の早期整備を求める多くの御意見を頂きましたので、こうした声とともに事業化区間の整備促進と未事業化区間の早期事業化を強く国に訴えていきます。
このように、県は、厚木秦野道路の早期整備に向け、引き続きしっかりと取り組んでまいります。
(要望)
厚木秦野道路について、要望させていただきます。厚木秦野道路は、新東名高速道路と同時期に都市計画決定いたしましたが、未だ全体の約半分の区間では、事業化されていない状況であります。
この道路は、慢性的な混雑状況となっている国道246号や周辺道路の交通混雑の緩和に寄与するだけでなく、災害発生時の物資輸送という観点からも大変重要な路線であります。
県は、引き続き、厚木秦野道路の一日も早い開通を目指し、しっかりと国に対して事業協力を行うとともに、整備促進を強く働きかけていただくことを要望いたします。
また、質問でも触れました都市計画道路座間荻野線の第Ⅱ期区間は、令和8年度の開通を目指し、整備が進められていることは承知をしております。
慢性的な交通渋滞が続く荻野新宿交差点をはじめとする県道63号は、バスやトラックも多く通行するため、歩道の整備等、生活道路としての安全確保も大きな課題となっております。
厚木秦野道路の開通目標が示されていない中、先行して令和8年度に座間荻野線の第Ⅱ期工事が完了すれば、県道63号への車輛の流入が増えることが推測されます。
そういった意味でも座間荻野線第Ⅱ期区間に続く、第Ⅲ期区間についても、早期に事業化を進めるように、併せて要望させていただきます。