9月20日令和5年第3回定例会での難波達哉県議による一般質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
難波達哉議員 質問:
県は、令和5年3月、「第5期観光振興計画」を策定したが、この計画では、厚木市、愛川町、清川村は、秦野市、伊勢原市とともに「丹沢大山エリア」と設定されており、県としても、広域的な視点を持って、観光振興の推進に取り組んでいくものと考えている。
広域観光圏の実現を目指すためには、周辺の観光コンテンツもあわせて発信していくことが必要であり、さらに、地域全体としても、観光魅力の磨き上げと情報発信に取り組むことが重要だと考えている。
県には、地域でのこうした広域連携による観光振興の取組を、広域自治体として支援してもらうことを期待するところである。
そこで、丹沢大山エリアの観光振興について、今後どのように取り組んでいくのか、見解を伺う。
黒岩知事 答弁:
次に、丹沢大山エリアの観光振興についてお尋ねがありました。
観光振興にあたっては、自然、歴史、伝統、文化などの様々な観光資源の特徴を、地域ごとに捉え、活用していくことが重要です。
神奈川県観光振興計画では、行政区域を基本に、地勢、交通網、観光地のつながりや類似性等を考慮して、7つのエリアを設定しました。
そこでは、秦野市、厚木市、伊勢原市、愛川町、清川村の5市町村からなるエリアを「丹沢大山エリア」としています。
「丹沢大山エリア」は、アウトドアアクティビティが楽しめるとともに、温泉宿や江戸時代に流行した「大山詣り」をルーツとする宿坊が点在する、自然と歴史が融合した魅力あるエリアです。
県は、これまで、国際観光地の創出を目指す「観光の核づくり事業」において、大山地域を認定し、地域の主体的な取組を支援してきました。
また、「丹沢大山エリア」の魅力をPRするため、地元市町村等と連携して「丹沢大山観光キャンペーン」を実施したほか、1000通りのモデルコースの中に、この地域を周遊するコースも組み込むとともに、県の観光ウェブサイトにおいて発信してきました。
こうした中、「丹沢大山エリア」の5市町村は、広域連携を強化し、地域全体での「広域観光圏の確立」を目指しています。
そこで、県は、例えば、宮ヶ瀬湖をはじめとした、エリア内の観光スポットの人流や観光消費額等の観光データを分析し、市町村に提供することで、人流が多い観光資源を効果的にPRし、周遊につなげていくなどの地域の取組を支援します。
また、これまでの「観光の核づくり事業」における成果を周辺地域に広げる事業展開について、地域の関係者等の意見を伺いながら、検討を進めるとともに、引き続き、地域と連携して「丹沢大山エリア」の魅力をPRしていきます。
県は、今後とも、地域の主体的な観光振興の取組を後押しするとともに、地域の魅力を発信することで、観光振興を図ってまいります。
私からの答弁は以上です。
(要望)
県内の各自治体においても、それぞれの地域の実情に沿った観光施策を立ち上げて、様々な取り組みを行っております。
県として、インバウンドの回復を見据えた外国人観光客の動態分析を行う方法を検討されていることも認識をしております。
丹沢大山エリアに関しては主に国内からの観光客がほとんどとのことでありますので、地域の実情に沿った施策が進められるよう、県が行った観光データの分析結果について、基礎自治体等と共有し、更に連携を深めた取組が推進される事を期待し、県の第5期観光振興計画を着実に進めることにより、魅力ある丹沢大山エリアの観光づくりに向けて、更に積極的に進んでいただく事を要望させていただきます。